p.49 16.スモールステップ、スローステップ

 スモールステップは、20世紀のはじめに、米国のスキナーさん(オペラントという言葉で有名)という心理学者が提唱した「効果的な学習法」です。いきなり最終目標を掲げるのではなく、それを達成するまでの小さな目標を示して、ひとつひとつ段階を踏んで行く方法が学習の達成に適しているという意味。

 スローステップは、マイペースというような意味で使われる言葉で、通常よりゆっくりとしてペースで達成するという意味。


 いずれにしても、療育界では「発達は必ず成し遂げられる(べき)もの」という前提で、これらの言葉が用いられていることに注意を向けなければなりません。スローやスモールそのものは手立てにも配慮にもなり得ないのです。

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