本というのは本当にありがたいものです。図書館に行けばたいがい読むことができるし、本屋さんがある限り偶然出会うチャンスもあります。本文中に出て来る引用文や本の紹介を手がかりに、思わぬ方向にどんどん枝葉が広がることもあります。
私の場合、さまざまな出会いの最初の根っこにあたる本は「ボディ・サイレント(平凡社・刊)」という本でした。エスノグラフィ(民俗学)が専門の社会学者が次第に身体機能が失われる障害を得たことから、自分や取り巻く環境を調査対象とみなし自らフィールドワークしたドキュメンタリー。図書館で偶然出会いました。
そして文中に出てきたオリバー・サックスさんの著書を読みあさるようになり、そこに登場する「火星の人類学者」テンプル・グランディンさんの自伝を読み、あらゆる違いについて十分な肯定感を感じ始めていた頃、「生の技法」に出会い、この国で障害のある当事者のかたがたによるさまざまな思想が生まれ、社会運動があったことを知りました。
それを手がかりに「わたしは人形じゃない」や「足指でつづったスウェーデン日記」などにアクセス。介助、自律による暮らし、公共……とど真ん中を突いてくるテーマですが、当時は「すごい人がいるもんだ」という認識しか持てなくて、十年経って読み返してみて、ぶったまげるというものもありました。
断片的な情報しか得られないにも関わらずすっかり魅せられてしまった「青い芝の会」関連の書籍は、ここ数年で復刊されています。やっぱりすごい。「政治活動」に陥らず「思想」であり続けた潔い姿勢のせいだと思うのですが、時代のギャップを感じさせず、響き、しびれます。
以下、思い出すままにリストアップしてみます。↓
そして文中に出てきたオリバー・サックスさんの著書を読みあさるようになり、そこに登場する「火星の人類学者」テンプル・グランディンさんの自伝を読み、あらゆる違いについて十分な肯定感を感じ始めていた頃、「生の技法」に出会い、この国で障害のある当事者のかたがたによるさまざまな思想が生まれ、社会運動があったことを知りました。
それを手がかりに「わたしは人形じゃない」や「足指でつづったスウェーデン日記」などにアクセス。介助、自律による暮らし、公共……とど真ん中を突いてくるテーマですが、当時は「すごい人がいるもんだ」という認識しか持てなくて、十年経って読み返してみて、ぶったまげるというものもありました。
断片的な情報しか得られないにも関わらずすっかり魅せられてしまった「青い芝の会」関連の書籍は、ここ数年で復刊されています。やっぱりすごい。「政治活動」に陥らず「思想」であり続けた潔い姿勢のせいだと思うのですが、時代のギャップを感じさせず、響き、しびれます。
以下、思い出すままにリストアップしてみます。↓
http://www.heibonsha.co.jp/book/b160757.html
火星の人類学者/オリバー・サックス 著
(ハヤカワ書房・刊)
我、自閉症に生まれて/テンプル・グランディン 著(学研・刊)
http://www.amazon.co.jp/我、自閉症に生まれて-テンプル-グランディン/dp/4054001823
生の技法/安積純子 岡原正幸 尾中文哉 立岩真也 著(生活書院・刊)
足指でつづったスウェーデン日記/小山内美智子 著
抵抗の証——私は人形じゃない/三井絹子 著
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