インターネットで限られたつぎはぎの情報に頼っていた当時、目にした瞬間魅せられた五項目の「行動綱領」は下記の通りです。三つ目の「愛と正義を否定する」と共に最も共感したのが、四つ目の「われらは問題解決の路を選ばない」でした。「青い芝の会」の思想が、半世紀近く経った今も、生の状態でこれほど私たちに新鮮な知恵をもたらしえるのも、その活動の目的を政治的行動(解決の路)ではなく、ひたすら問題を投げかけること(表現)に徹したおかげです。それを貫くのは現代社会では本当に大変だことだったと思います。本当に感謝しつつ、私も貫こうと決意を新たにしています。
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一、われらは自らがCP者であることを自覚する。
われらは、現代社会にあって「本来あってはならない存在」とされつつある自らの位置を認識し、そこに一切の運動の原点をおかなければならないと信じ、且つ行動する。
一、われらは強烈な自己主張を行う。
われらがCP者であることを自覚したとき、そこに起こるのは自らを守ろうとする意思である。われらは強烈な自己主張こそそれを成しうる唯一の路であると信じ、且つ行動する。
一、われらは愛と正義を否定する。
われらは愛と正義のもつエゴイズムを鋭く告発し、それを否定することによって生じる凝視に伴う相互理解こそ真の福祉であると信じ、且つ行動する。
一、われらは問題解決の路を選ばない。
われらは安易に問題の解決を図ろうとすることがいかに危険な妥協への出発であるか、身をもって知ってきた。われらは、次々と問題提起を行うことのみわれらの行いうる運動であると信じ、且つ行動する。
一、われらは健全者文明を否定する。
われらは健全者文明が創り出してきた現代文明がわれら脳性マヒ者をはじき出すことによってのみ成り立ってきたことを認識し、運動および日常の中からわれら独自の文化を創り出すことが現代文明を告発することに通ずることを信じ、且つ行動する。
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※「青い芝の会」を知る本・映像
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-3542-7.htm
さよならCP(「ゆきゆきて神軍」原一男さんの第一回監督作品)
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